解決事例

不貞慰謝料請求を受けたが、交際関係を維持することを前提として裁判外での解決を実現できた事例

ご相談の概要

はじめに

1 20代女性の方からの不貞慰謝料請求を受けている旨のご相談がありました。ご相談内容としては、職場の上司の男性と男女関係(不倫関係)の間柄になっていたところ、当該男性の妻(相手方)の代理人弁護士より、300万円の不貞慰謝料を請求する旨の通知書が届いたというものでした。

2 ご相談者様に事実関係を確認したところ、

  • ① 職場の上司の男性との男女関係(不倫関係)にあること自体は事実であること
  • ② 他方で交際期間は3か月間程度と比較的短期間であるということ
  • ③ 職場の上司の男性は妻との離婚を真摯に検討している状況であること
  • ④ ご相談者様は今後も男性との交際関係を継続したいという意向を有していること

が分かりました。

3 ご依頼者様のご要望は、

  • ① 早期の解決、及び
  • ② 可能な限り低額の慰謝料での解決を図りたい

というものでした。

解決の内容

  1. 1 弊所の弁護士がご依頼者様の代理人に就任し、早期解決を目指して、不貞慰謝料の減額交渉を開始しました。
  2. 2 ご依頼者様と話し合いをしたところ、本件の方針は、真実の事実関係はしっかりと認めたうえで、誠実に交渉することに決めました。
  3. 3 他方で、交際期間は、3か月程度と比較的、短期間でしたので、不貞慰謝料の金額は可能な限り低額になるように交渉を進めました。
  4. 4 相手方側との交渉により、不貞慰謝料は120万円の一括払とすることで概ね話がまとまりました。
    そこで、相手方の代理人弁護士が合意書案を作成するという運びになりました。
  5. 5 しかしながら、相手方側から送られてきた合意書案の条項の中には、
    • ① 今後、ご依頼者様は職場の上司の男性との一切の関係を断つこと(接触禁止条項)
    • ② 仮にご相談者様と当該男性との接触が発覚した場合には1回につき50万円の損害賠償義務を負うこと(違約金条項)
    が定められていました。
    該合意書案の内容を踏まえて、ご依頼者様と協議したところ
    • ① 現在も交際中であること、及び、
    • ② 今後も交際関係を断ち切る意向はない
    ということを真摯にお伝えするという方針に決めました。
  6. 6 前述の意向を伝えると、相手方側より、不貞慰謝料の金額が150万円であれば、そのような前提で解決可能という返答を頂けました。
  7. その結果、最終的には、ご依頼者様から相手方に対して
    • ① 不貞慰謝料として150万円を支払うこと、及び
    • ② 今後もご依頼者様と職場の上司の男性との交際が禁止されるわけではないことを前提
    として、裁判外で解決する合意が成立しました。ご依頼から5カ月程度という比較的早期の解決を実現することができました。

良い解決を実現できたポイント

良い解決となったポイントは、

  • ① 真実の事実関係は認めたうえで誠実に交渉したこと、特に、今後もご依頼者様が男性との交際を継続する意向を有していることを真摯にお伝えしたこと
  • ② 他方で不貞慰謝料の金額については安易に妥協せずに低額となるように粘り強く交渉したこと

などの点にあったと考えています。

不貞関係にある異性との交際関係を維持することを前提として、不貞慰謝料問題を解決したい方は是非弊所へお問い合わせください。

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